こんばんは!
ブレグジット、トランプ大統領誕生に続き、イタリアでもポピュリズムの流れが選挙で巻き起こり、イギリスに続くEU離脱の可能性が出てくるなど、グローバル社会に反抗するかのような流れが止まりません。
移民問題はそこまで根深いもだったということに驚きつつも、テロとの戦いをキッカケに世界のトレンドがポピュリズムに向かっていることに恐ろしさを感じたりもします。
第2次世界大戦もいきなりはじまったのではなく、世界的な不況からファシズムが台頭し、結果的に世界が真っ二つに割れ、戦火が広がっていきました。
今の世界の流れがこれに似ているかは分かりませんが、大きな変化が起こっていることは確かです。
この流れが戦争へと繋がらなければいいのですが・・・
色々考えていても仕方のないことですから、目の前のFXのお話に移りましょうw
要素が入り乱れる複雑な相場展開
先週から今日までを振り返ってみると、実に様々なことが起こりました。
OPECの減産合意で一時は盛り上がりをみせましたが、2日の雇用統計で下方修正などがあり、来年以降の利上げペースが減速するとの見方が優勢になり、ムードとしては盛り下がりリスク回避を強める展開に。
この流れは少なくとも来年以降の雇用統計などをで盛り返せないと継続でしょうから、マーケットは神経質になっていくことは避けられません。
直近ではドル円115円台を目指す動きも出てくる可能性はありますが、上値の重い展開になる傾向にあるだけに、リスクオンは程々なるかと予想されます。
週明けとなる今日は、早朝のイタリアの国民投票、そしてオーストリアの大統領選挙と、選挙絡みで思惑で混乱した1日でしたが、どうやらヨーロッパのマーケットは一夜明けて平常通りの流れに落ち着いた模様です。
先週からはじまった調整動きは継続で、利食いが強くなる傾向にあるでしょう。
注目は早くも来週のFOMCへ!
市場の関心は、早くも来週のFOMCへと移っています。
利上げが確実視されていることは既に織り込み済みですが、市場の期待通りにサプライズ無しに今回利上げが実施されるのか?そして単発で終わるか、それとも来年以降も積極的に行う自信があるのか?
主に注目を集めているのはこの先の展開なので、イエレン議長の発言次第で今年を締め括るトレンドの向きが決まりそうです。
とはいっても、既にマーケットは利上げを折り込み済みなので、一時的には安堵感や祝福的な意味でドル買いが集まるかもしれませんが、そこまでの影響が果たしてあるのか?については疑問が残ります。
マーケットが向かいたいのはドル買い円安でしょうから、利上げ決定を背景に推し進めていくかもしれませんが・・・それは今週の相場次第かもしれません。
今週の注目点はまさに「来週のFOMCをどう迎えるか」にあると思います。
今週は来週に向けての準備と調整
利上げ決定の発表後は、ご祝儀的な上昇も予想されますが、その後すぐに利益確定の波が押し寄せるかもしれません。
早いところでは今週から仕掛けていき、FOMCを待たずに利食いしていくファンド勢が出て来るかもしれません。
どちらにしても、上値を手放しに期待するのには危険な相場で、いつ利食いの波がやってきてもいいように防御体制は万全にしておく必要があります。
今週から来週のはじめにかけて、徐々にレンジを狭めていき、値動きの少ない膠着状態へと持ち込む場合は、マーケットが値固めからの様子見を決めた証拠ですから、流れに逆らわずにポジションを解消することをオススメします。
あまり極端な大物狙いの逆張りではなく、ショートレンジのスキャルを意識してトレードをするのが効果的でしょう。
FOMC直前になって全く動かない膠着状態になった場合は、FOMCの決定後一時的に大きく値が動く可能性が高いですから、ハイ&ローのようなつもりで一攫千金チャレンジするのも面白いかもしれませんw
しかし、絶対NGなのは、不利なポジションを持ってしまい、そのままポジション解消せずにFOMCを迎えること!
これだけは避けて下さい。
「今から来週の話しをするなんて、気が早いのでは?」って思う方もいるかもしれませんが、ある程度自由に動けるのは今週が最後かもしれません。
来週に入ったら、全く動かない相場が週末まで続く可能性も十分ありますから、あまり長く持たずに、ポジションは早めに解消する意識でのトレードをオススメします。
今週の注目の経済指標&イベント
- 12/05(月) 英・11月サービス業PMI
- 12/05(月) 欧・ユーロ圏10月小売売上高
- 12/05(月) 米・11月ISM非製造業景況指数
- 12/06(火) 欧・EU財務相会合
- 12/06(火) 豪・RBA政策金利発表
- 12/06(火) 米・10月製造業受注指数
- 12/07(水) 豪・7-9月期GDP
- 12/07(水) 英・10月製造業生産
- 12/07(水) 英・英国立経済研究所(NIESR)GDP
- 12/07(水) 豪・10月貿易収支
- 12/08(木) 日・7-9月期GDP・2次速報値
- 12/08(木) 日・11月景気ウォッチャー調査・現状判断DI
- 12/08(木) 欧・ECB理事会、政策金利発表、ドラギ総裁記者会見
- 12/09(金) 中・11月消費者物価指数
- 12/09(金) 中・11月生産者物価指数
- 12/09(金) 米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
一足先にRBAとECBの政策金利発表が今週行われます。
どちらもFOMCを前にサプライズ的な動きがないかに注目です。
その他にはこの後発表されるISM非製造業景況指数と火曜日の10月製造業受注指数、金曜日のミシガン大学消費者信頼感指数にも注目です。
アメリカの指標はどれも注目なのですが、FOMCを控えたFRBの判断に影響を及ぼすような結果かどうか、チェックしておきましょう。
ヨーロッパは全般的に混乱が生じやすい相場地合いとなっているいるので、ドラギ総裁の記者会見はもちろん、その他の要人発言でマーケットが過敏に反応する可能性もあります。
ヨーロッパ市場のマーケットオープン時間、NY市場のオープン時間など、ヨーロッパ市場が大きく動きやすいタイミングは注意が必要です。
全般的には調整ムード・様子見ムードで上値が抑えられる展開が予想されますが、ドル円115円台を大きくブレイクしていくような流れがどこかで起きれば、早くもトレンドに変化が起こっていることを意味しますから、流れに逆らわずに乗るようにして下さい。
難しい相場地合いになるかもしれないので、あまり長くポジションを持つというよりは、スキャルで着実に利益を固めていくのが安全策だと思うので、『大きく負けないトレード』を意識して頑張って下さい。
それでは、また。