週末騒動から注目の月曜、そして連休明けの明日の相場は一体どうなる?

こんばんは!

3連休いかがお過ごしですか?

先週は振り返ってみると色々な出来事が起きました。

皆さんが注目した雇用統計もそうですが、ポンドの暴落など予想外の出来事の影響で、市場全体が混乱をしたまま週末に突入した印象です。

ポンド・リーマンショック級の暴落の原因は?

先週の日本時間金曜日の朝方に起こった「リーマンショック以上」とも言われたポンドの暴落ですが、一気にポンド円で7円近い下落した大事件にも関わらず、未だに原因が分かっていないそうです。

ハードブレグジットに対するフランスのオランド首相の発言がキカッケとなり、ストップロスを巻き込んで加速して下落していき、参加している市場関係者が比較的少ない時間帯だったため、止める間もなくコンピューターが自動的に発注をしてしまった。

といった感じの見解が一般的なようですが、わずか数分の事故のような出来事ですから、分析も難しいですよねw

ハッキリしていることは、ブレグジット以降値を続けているポンドへの信頼が、これをキッカケに更に離れることは間違いなさそうです。

一部では「ブレグジットの影響は脱しつつある」「安定してきた!」的な見方も増えていただけに、改めて「ポンドは危険だ」「イギリスはどうなってしまうのか?」と思わざるを得ないこの自体に、イギリスをはじめとしたヨーロッパ勢は頭を悩ませているでしょう。

不可解な暴落に関しては原因も分かりませんし一旦忘れたとして、注目すべきなのは終値でも前日比3円程度、そして何とか抵抗をしていますが現在も下落基調であること。

暴落は事故のようなものかもしれませんが、ずっと下がり続けていることは無視できない問題です。この辺りを考えていくとポンドの底値はまだまだ予測不可能ですから、身軽に動けない人は手を出さないのが無難です。

雇用統計、テレビ討論会でどう動く?

一方アメリカでも先週末から今日にかけて、様々な動きがありました。

経済面ではなんと言っても先週の雇用統計。

市場予想を下回る展開でしたし、マイナス要因なのは明らかですが・・・年内利上げ観測がこれでハッキリと後退するか?と言われれば、正直微妙なところです。

「良い結果とは言えないが、そこまで悪くもない」といった感じなので、結果的にドルは雇用統計前と大きく変わりのないレンジで推移している状況です。

ドル円100円割れをする程の材料もないですし、底堅い展開をイメージして問題無さそうです。

むしろ利上げへの期待はタイムリミットが迫っていることもあり、日に日に高まっているようですから、リスクオフのドル買いが優勢でしょう。

その動きを後押しすることになりそうなのが、日本時間の今日のお昼頃に行われた【米大統領選・第2回テレビ討論会】

一般ニュースなどでも大きく報じられている、世界中が注目しているニュースなだけに、既にご存知の方も多いでしょうけど、トランプ氏の女性蔑視的な発言が大きな非難を浴び、ここへきて更なるクリントン優勢への追い風となりそうな結果となりました。

共和党を好む傾向にあるアメリカの富裕層や、冷静な保守派といわれる共和党員など、本来トランプ氏を後押しするはずの身内からも「トランプ氏は大統領に相応しくない!今からでも候補者を変えるべき!」といった声が平然とあがってくるほどの苦境。

徐々に引き離されながらも、なんとか食らいついていた支持率も『トランプ氏では勝ち目は薄い・・・』と判断せざる得ない状況まで陥ってしまったことが、ハッキリとした数字で出ることになりそうです。

市場にとっては『トランプ・リスク』が和らいだわけですから、基本的には前向きな材料と捉えられるでしょう。
リスク・オンを選びやすい状況になりつつあります。

とはいえ、今回のテレビ討論自体への評価が低いのも確かで、一部では「過去最も醜い討論会」とこき下ろされているくらいですからw
クリントン氏への評価が上がるというよりも『トランプ氏が勝手に自滅した』といった感じなので、何かまたスキャンダルが起こるなど新し展開があれば、一気に形勢逆転しても不思議ではありません。

そういった不安を抱えつつ、どこまでマーケットがリスクを選びにいくのか、タイミングの見極めが重要になりそうです。

今週の注目の経済指標&イベント

  • 10/3(月) 東京市場休場(体育の日)
  • 10/3(月) NY市場休場(コロンブスデー)
  • 10/11(火) 独・10月ZEW景気期待指数
  • 10/11(火) 欧・ユーロ圏10月ZEW景気期待指数
  • 10/12(水) 欧州・8月鉱工業生産
  • 10/12(水) 米・FOMC議事録公表(9/21)
  • 10/13(木) 米・新規失業保険申請件数
  • 10/14(金) 豪・RBA金融安定化報告公表
  • 10/14(金) 中・9月消費者物価指数
  • 10/14(金) 米・9月小売売上高
  • 10/14(金) 米・9月生産者物価指数
  • 10/14(金) 米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 10/14(金) イエレンFRB議長講演

今週の指標やイベントはこのようになっています。

雇用統計や米大統領選テレビ討論会に比べると、注目度は低いイベントばかりですが、比較的注目度の高いのは、やはりアメリカでしょうか。

水曜日のFOMC議事録と、週末のイエレン議長の講演は風向きが変わる内容の可能性もあるので、チェックが必要です。

指標の方も週末の小売売上高とミシガン大の消費者信頼感指数はチェックしておいた方がいいでしょう。大きく流れが変わるまでには至らなくても、利上げやFOMCに向けた判断の材料にはなるでしょうからね。

あとは火曜日のドイツとユーロのZEW景気期待指数も一応おさえておきましょう。
何も起きなければ問題ありませんが、イギリスのポンドはもちろんですが、その他にもドイツ銀行についての報道で不安が広がっているドイツ経済の動向もチェックしておいて損はないでしょう。

大きなイベントも落ち着いた谷間の週のような感じですが、こういった時にこそマーケットは大きく動いたりします。
理由は単純で、足を引っ張る材料が無くなる分、投機筋が仕掛けるのに最適なコントロールできるタイミングが訪れるからです。

こういった時はテクニカルを重視しつつ、投機筋の突発的な仕掛けなどに警戒をしながらのトレードを心掛けて下さい。

投機筋と同じように、私達にとってもこういった相場は絶好の稼ぎやすい相場ですから、しっかりと利益を取りにいきましょう!

それでは、また。

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