大好評の『シストレを学ぼう!』の第三弾です!
前回は専業トレーダーと兼業トレーダーについてお話ししましたが、今回はいよいよもう少し掘り下げた【シストレことシステムトレードで『稼ぐ』には?】という点についてお話していきたいと思います。
完全自動のシストレで本当に稼げる?
まずはそもそも【シストレは本当に稼げるのか?】について。
よく「シストレは稼げないからダメ」なんて意見を耳にすることがありますし、KENICHI自身も以前はそういった印象を正直持っていました。
ただ実際に自分でEAを制作するようになり、体感をするようになってはじめて【シストレの本質】のようなものを理解できるようになってきました。
そもそも、裁量トレードとシストレでは目指しているものが違います。
裁量トレードの場合はその名の通り、トレーダーの裁量次第で色々な可能性が考えられ、スタイルも多種多様でニーズに合った稼ぎ方を実現できます。
例えば「1週間で今の証拠金を2倍に増やすぞ!」みたいな目標があったとして、多少の無理と運を味方につけることが出来れば、裁量トレードなら実現することができるでしょう。
しかしシストレでは、残念ながらこのような目標を実現するのは難しいです。
相場地合いやタイミングにもよりますが、シストレでそのような目標を実現しようとすれば、かなり無理のある設定をすることになってしまうので、対応をできずにロスカットで終了してしまう結果になりかねません。
シストレの得意分野を理解すると可能性が広がる
ここまで読んで「シストレはダメだ」って考えてる方、ちょっと待って下さい。
そもそもシストレの得意とする【稼げる分野】は違います。
シストレが得意とするのは【中長期的な運用】です。
1週間や1ヶ月で結果を求めるような短期的な運用ではなく、3ヶ月~半年、1年単位での資産運用という目線で見た場合、シストレは最大の威力を発揮します。
1つのポジションを数週間単位で保有して利益を狙っていくスイングトレード、更に数ヶ月単位で狙うポジショントレードと呼ばれるトレードスタイルをイメージしていただくといいかと思います。
レバレッジを最大限にして、短期的な利益を狙っていく【ハイリスク・ハイリターン】なトレードではなく、余裕を持った証拠金で、年間を通じて資産を20%~50%増やしていく【堅実な資産運用】これがシストレの得意分野です。
その得意分野に関しては非常に有効な手段であることは、KENICHIも感じました。
人間の1番の壁は継続
シストレの得意分野をお話して、もしかしたらこう思った方もいるかもしれません。
「堅実な運用より大きく稼いだ方が早くない?」
「裁量でコツコツ稼ぐから必要ないです。」
確かに言ってることは間違いではありません。
でも実際、そんなあなたの利益は狙い通りに増えていますか?
目標を高く持つのは素晴らしいです、大きな利益を狙うことも悪くないです。
しかし、結果がそこに伴っていないなら、それは失敗しているということ。
失敗には原因が必ずあります。まずはそこを把握できるようにして下さい。
『大きく稼ぐ』はもちろん上手くいけばいいですが、それは運の要素も強いということを忘れてはいけません。
大切な資金を運に任せても大丈夫なくらい余裕のある方であればそれでも構いませんが、そうでない方の方が多いと思うので、もう少し現実的な目線でFXに向き合うようにしましょう。
反対に『コツコツ稼ぐ』は軽視されがちですが、実はもの凄い威力を秘めています。
しかし実践しようとすると、実際はかなり難しいです。
理由はハッキリしています。
『コツコツ』に必要な『継続』は人間にとって最も苦手な分野だからです。
同じことを継続してコツコツと続けられれば、それがもっとも理想的ではありますが、生活をしていれば全てスケジュール通りに日々が動くわけではありませんし、体調や気分の浮き沈みもあります。
毎日同じことを継続するというのは、なかなかできることではありません。
その点シストレは『コツコツ』が大の得意です。
何と言ってもトレードしているのが人間ではなく機械ですからねw
人間にとって苦手とする分野ですが、機械にとっては朝飯前です。
時間の壁もシストレは越えてくれる
また『時間』というのも、人間にとっては限界のある大きな壁です。
24時間FXのことだけを考えていられるわけではありませんから。
専業トレーダーにとってもそうですが、兼業トレーダーにとっては特にこれは重要な問題です。
自分が遊んでいても仕事をしても、機械がチャンスみつけてトレードしてくれる。
人間1人が1日で出来ることには限界がありますが、システムトレードというプログラムの力を借りることで、その可能性は無限に広がります。
昔だったら考えられないかもしれませんが、今はPCで誰でも実現することができますし、スマホ1つあればOKなんていう夢のようなものまで出てきています。
テクノロジーの進化は人間のできる限界という壁を壊してくれました。
それを活用しないということは、あまりにももったいないです。
目の前で繰り広げられている戦場に乗り込むのに、何も用意せずに丸腰で挑むのか、それともテクノロジーという名の武器を持って立ち向かうのか。
どちらが賢い選択かは、言うまでもありません。
ギャンブルではなく投資としてのFX
これまでもこのブログを通じて【FXはギャンブルではなく投資である】ということをお伝えしてきましたが、シストレは間違いなくギャンブルではなく投資としてのFXの実現に一役買ってくれる存在です。
無茶な短期取引は、確かに見返りも大きいので非常に魅力的です。
だからこそ、トレーダー自身の自己管理が重要になりますし、それを間違えばあっという間にお金を失ってしまいます。
FXで負けた経験がある方であれば、誰もが通った道だと思いますが「昨日順調に勝ってたのに、今日大きく負けて結局ロスカットになってしまった」なんてこと、ありますよね?
日々の勝ち負けは別として、年間を通じて利益がプラスになっているトレーダーは、あまり多くありません。
多くが『その日の勝ち負け』を意識するギャンブル的な視点でFXをやっています。
そういったトレードは実際楽しいですし、満足感もあります。
ただ『投資』という視点で見た場合、大きな失敗なのはお分かりですよね?
自己管理や資金管理の重要性はこれまでもお話してきましたが、それは『FXでの投資』をどのように捉えているかに直結してくる部分でもあります。
ギャンブルではなく投資としてのFXを実現させるなら、シストレとう選択肢を持っておくことは、1つ大きなアドバンテージになることは間違いありません。
安定のシストレと大きく狙う裁量の両立
ここまで読んで、シストレの意義や役割は理解していただけたと思います。
ただ「それだとFXやってる醍醐味がないよ・・・」なんて思う方もいるでしょう。
その気持は分かります。
KENICHIもシストレ一本で満足か?と言われれば、正直NOです。
裁量トレードはそれ自体が非常に楽しいものですし、大きく利益を狙いにいくことはFXの醍醐味でもあると思うからです。
でも、どちらかを諦める必要はないです。
どっちも両立すればいいじゃないですか?
FXの魅力はその可能性の広さにあるとKENICHIは考えます。
生活スタイルや懐具合、性格や好みまで。
人それぞれ千差万別の全員にとって、最適な方法が見つかるのがFXの魅力です。
裁量とシストレに関しても、どちらか一方がどうしても好きなら好きな方に絞ればいいですけど、別にその必要はありません。両立すればいいだけですから。
資金の50~70%をシストレでの運用にまわし、残りの30~50%を裁量の短期に。
そうやって安定したFXの運用をシストレで、FXの興奮と爆益を裁量で狙いにいく。
こうして安定と爆益、安心と興奮のどちらも満喫することだって可能です。
むしろこうした使い方をしているトレーダーは非常に多いことも分かりました。
知り合いの成功しているトレーダーの多くは、安定と爆益の両立をしています。
実際KENICHIも以前は裁量一本でしたが、こういった両立スタイルを実践し始めてからは、以前にも増して資産を増やすことに成功しています。
今日の振り返り
さて、今日はシストレの魅力や活用方法、更にはFXの稼ぎ方についてお話してきましたが、いかがでしたか?
これまで3回の連載で、シストレに関して誤解していた部分や、勘違いしていた部分、更には軽視していた魅力の発見ができたかと思います。
お勉強的な連載は一応今回で一旦終了で、今後は実際のトレード検証なども含めた、より実践的な内容を交えつつ『シストレ』ことシステムトレードを研究していきたいと思います(^^)
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
今後のシストレ検証も楽しみにしていて下さい!
それでは、また。